スポンサードリンク

【ビギナーシリーズ】 服を買いに行くための服を手に入れる方法(男性偏)

ファッションに興味を持つきっかけは人それぞれだと思いますが、初心者にとって服選びはわからないことだらけ。自分にはどんな着こなしが似合うのだろう、どんなアイテムを買えばいいのだろう、どこに買いに行けばいいのだろう・・・等々、悩みは尽きません。そんなことをグルグル考えていると、あまりの遠い道のりに諦めの境地に達してしまった、なんて人も多いと聞きます。今回インタビューに登場してくれたTANY氏も同じ境遇からオシャレさんになった一人。彼は30歳間近まで高校時代に母親が買ってくれたトレーナーやスーパーの服ばかり着て、マンガとアニメとPCゲームをこよなく愛していたサラリーマンでしたが、ある日を境に服装を一新。それからは友人も増え、間もなく彼女もでき、いまでは結婚して一児のパパとなっています。世の中にはスタイリストなどその道のプロがさまざまなアドバイスをしていますが、【ビギナーシリーズ】では実際にファッション初心者だったフツーの人にアドバイスを求めてみました。

Q.そもそもオシャレに興味を持つようになったきっかけは何だったのですか?

じつはですね、転職先の上司命令だったんです(苦笑)。会社はスーツ出勤だったので、転職後しばらくは別に何もなく平和な日々を送っていました。ところが、入社2ヵ月くらい経ったころでしょうか、会社全体でイベントが開催されることになりまして。そのイベントが、あろうことか、私服参加だったんですよね。営業の人は客先を回ってスーツで参加というケースもあったのですけど、僕は内勤だったのでその選択肢はなかった。しょうがないから、いつも着ている服装で待ち合わせ場所の駅の改札前に向かうことにしました。到着後、上司と先輩が「え?マジその服で行くの?」「全社員が来るんだぞ」「さすがにそれはないわー」って。内心、余計なお世話だよと思いましたね、さすがに。ただ、周囲の反応があまりに冷ややかだったので、自分も次第に不安になってきて・・・。決定的だったのは、「服装に興味のない奴は他人とのコミュニケーションを取ろうとしていない甘え」との上司の言葉。これにはぐぅの音も出ないほどショックを受けました。こうなるともう、その格好では行けません。「ど、ど、ど、どうしたらいいですかね?」そんな僕の発言に対し、上司は一言「コートとパンツはもう諦めて、せめてトップスを買おうか」と。そして買いました、途中のタカキューで。

Q.なんだかひどい上司のようにも聞こえますが。。。

いや~、そうですよね。ただ、僕の服装もひどかったことは認めます。なぜなら高校時代に買った変な英語の入ったトレーナーにスラックス、そして明らかに体にフィットしていないブカブカのコートでしたから(笑)。思い出すだけでも恥ずかしくて顔から火が出そうですよね(恥)。と、まぁ、結局、上司と先輩が指摘してくれたおかげで、イベントでは間違った方向に目立つこともなく助かりました。なんとその日、転職者の人たちは一言スピーチがあったので危ないところでしたよ、ホント。正直、それまで服装にお金をかけるやつはバカだと思っていました。数年でコロコロ流行が変わるものにお金を払ってどうするんだ、もっと良いお金の使い道があるだろ、みたいな。今だからこそ言いますが、それは非常に残念な考え方だったなと断言できますけどね。「オシャレに無頓着な人は他人とのコミュニケーションを断絶している」その言葉は意外と深いと思いますよ。そこまで哲学的に考えなくても、シンプルにオシャレになってからのほうが毎日が楽しいです(笑)。

Q.それからファッションを勉強していくようになって苦労したことは何ですか?

これからは服装にも気を配ろう!と決意した途端、「あれ?服を買いに行くときの服がない」と、いきなりつまずいてしまったことですね(苦笑)。当時の自分のレベルでは、ファッションビルやショップに入ることはおろか、オシャレなスポットを歩くことすら非常に勇気がいることでした。とにかく敷居が高い。店員さんはみんなオシャレだし、お客さんもオシャレだし、一緒に散歩している犬だって何だかオシャレです、なんなんですか、あれは。僕は犬以下か・・・と少し落ち込みましたね。これまで見ないようにしていた世界を直視するわけですから、これほどキツイことはない。そこで、まずはユニクロやしまむらをあたってみることにしたんです。でも、どれを買っていいのか、さっぱりわからんのですわ。途方に暮れるというのは、こういう状態を言うのだな、と昔の格言に感心した瞬間です。

Q.どのように乗り越えましたか?

まず考えたのが通信販売です。本屋に行けば無料のカタログも置いているし、今ではネット通販も充実していますよね。しかも何より通販は安くていいです。最近ではAmazonやKファッション通販なんかが台頭してきていて注目していますが、その当時はまだまだの状態だったので、僕はメンズスタイルとか、ニッセンとかにお世話になりました。ポイントは、アイテム単体だけでなくコーディネートも提案してくれていた点ですね。そのまま買えばとりあえずOK!というお手軽さがよかったです。できれば対象年齢も明示してくれていたら最高でした。僕はすでに年齢が結構いっていたので、アラサーでも大丈夫な無難な服を探すのは大変で、大変で(泣)。あと、通販でよくありがちな失敗は、サイズと素材ですね。ついつい安さとカッコイイ写真につられて買ってしまったら、「サイズが合わないぜ」「素材が思ったより安っぽいぜ」というケースに陥ることも。だから無料返品できるところは安心ですよね。

Q.次の難関であるコーディネートはどうしましたか?

これは簡単です、お店の店員さんに頼ることです。初心者のうちはあまり自分のセンスを信じないほうがいいんじゃないでしょうか(笑)。正直に、「今っぽいかっこいいコーディネートでお願いします。予算はこのぐらいです」と伝えたら、最近のトレンドなんかを踏まえて親切に色々教えてくれますよ。たまに「ちょっと自分には似合わないんじゃないかな」「これは好みじゃないな」と感じることがあっても思い切って信じて買ってみると、周囲に「それセンスいいよね」「似合ってるね」と言われたりして、さすがプロですよね。ちなみに僕は女の子にウケたいので、なるべく女性店員に選んでもらうようにしています(笑)。男性の感性と女性の感性はやっぱり違う気がするんですよね。

Q.最後に一言メッセージをください。

こんな僕の体験談が本当に役立つんですかね・・・。わからないけれども、自分の場合は遅咲きながらオシャレをするようになって正解でした。あ、別に咲いてはいないか・・・。ともかく、ファッションって、わかってくると、なかなか面白いものですよ。たとえば友人の中には何万円もするジーンズを履いている人もいますが、女の子には理解されてなかったりして興味深いです。要は、そこまですごいオシャレである必要なんかないし、気軽に楽しめれば程よい加減なのかなと思います。逆に無頓着なのは損することが多かった気もします。僕は特にファッション業界の人じゃないから、ファッションについて持ち上げる気もないし、神格化もしてないけど、これだけは確信しています。女の子はファッションにめっちゃ興味あります、だから恋愛・結婚したかったら、避けては通れないぞー。いや、これ、本当に。

あわせて読みたい特集記事
⇒その他の特集記事を見てみる
スポンサードリンク