寒波到来の2012-2013年のウインターシーズンはダウンジャケットが人気の兆し。近年は表面がテカテカしないウール地なんかも売れているそうです。ダウンの産地は中国や台湾が大きなシェアを占めていますが、ほとんどがダックダウンであり、高品質なグレースダウンの産地はヨーロッパに軍配があがるとか。そこでプレミアムダウンの本場ヨーロッパを中心にダウンウェアブランドを取り上げてみました。
【1】MONCLER(モンクレール)
登山用品だったダウンウェアをファッションアイテムに変えた、重鎮中の重鎮です。元々は登山用品を製造するファクトリーでしたが、フランス初のヒマラヤ登頂に成功したアルピニストであるリオネル・テレー氏を迎えてダウンウェアの製造をスタート。その後1980年代にパリのセレクトショップで取り扱われ、世界的にブレイクしました。
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【2】DUVETICA(デュベティカ)
2002年に登場するや否や、一気にダウンウェアの定番として知られるようになったブランドです。その理由のひとつは、創立者のジャンピエロ・バリアーノ氏が元モンクレールのデザイナーという経歴だったから。その優れたデザイン性に加え、最高品質のダウンを使用しながらもモンクレールより少々お値打ちなのも嬉しいところ。
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【3】PEUTEREY(ピューテリー)
いま一番アツいダウンウェアブランドは?と言えば、このブランドの名前を挙げる人が少なくありません。事実、ファッション大国イタリアでも不動の人気を誇っています。手がけているのは、イタリアにおけるダウンメーカーの名門「ジオ・スピリット社」。イタリアっぽいスタイルが好きな人にはたまらないブランドといえるでしょう。
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【4】PYRENEX(ピレネックス)
MONCLERのダウンの生産をすべて担っているダウン&フェザーメーカー「ピレネックス社」によるオリジナルブランドです。下請工場とはいえ、じつは1859年に創業し、ヨーロッパのダウン/フェザー市場の60%のシェアを占めているという実績・実力を持ちます。MONCLERとの差別化を図った独自製法「エルデヴェン」もポイントです。
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【5】add(エーディーディー)
デザイン性に定評のあるイタリアのダウンウェアブランドとして有名です。日本ではまだまだ知名度が低いですが、ヨーロッパではかなりの人気を持っています。日本では伊勢丹や一部のセレクトショップなどで入手可能。「他人と同じブランドは避けたいけど全くの無名なのもイヤ!」というワガママなお洒落さんにオススメです。
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【6】STORMSEAL(ストームシール)
英国のコートブランド「マッキントッシュ」から生まれたダウンウェア専門ブランドです。マッキントッシュといえば、英国ではレインコートのことをマッキントッシュと呼ぶほどの名門中の名門(ヘッドホンステレオを「ウォークマン」と呼ぶ感じでしょうか)。イタリアやフランスとは違った英国らしいデザインが人気となっています。
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【7】TATRAS(タトラス)
イタリアのミラノ生まれですが、ポーランド、日本の3カ国がタッグを組んだ異色の多国籍ブランド。ポーランドは知る人ぞ知るダウンの名産地で、そんなポーランド産の純度95%の最高級ダウンをフランスのソフィレッタ社ナイロンで包み込み、イタリアと日本の洗練されたデザインワークによってアイテムは生み出されています。
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【8】Eddie Bauer(エディー・バウアー)
こちらはヨーロッパではなくアメリカのブランドです。1936年にアメリカで初めてダウンジャケットを作り、特許も取得していることで知られています。1963年には、エディー・バウアーのダウンジャケットを着た登山家ジム・ウィッタカー氏がアメリカ人初のエベレスト登頂に成功したことで注目を集めました。
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