雨にも負けず、風にも負けず、ギュウギュウの満員電車に毎日揺られながら、家族や日本経済を支えるビジネスマン。そんな企業戦士たちにとって、バッグは戦場における大切な相棒です。ボロボロのものではテンションが上がらない。チープなものでは頼りない。商談相手からも後輩・部下から、舐められるわけにもいきません。責任あるポジションを任されている30代だからこそ、ワンランク上のバッグを選びたい。そんな気がしませんか。最近では、合皮素材よりも高級感のあるナイロンやレザーが人気の様子。ショルダーストラップは使わないのが◎みたい。とにかくタフなもの、雰囲気の良いもの、機能的なもの、等々・・・個性的なバッグブランドの中でも、今回は30代に人気のブランドをご紹介します。
ちなみにショルダーストラップを使用しない理由は、せっかくのスーツの肩が痛んでしまうから。しかも、バッグの本場ヨーロッパでは、ストラップはおろか、ポケットすらついていないことも少なくありません。とりわけレザーバッグの場合、「ポケットは、美しいレザーに傷をつけることに等しい」と見なされているとのこと。ヨーロッパでは、シンプル・イズ・ベストなのですね。加えて余談ですが、最古のバッグブランドは「エルメス」(フランス)と言われています。
OROBIANCO(オロビアンコ)
いまや日本で爆発的な人気を誇るバッグブランドです。セールスポイントは、「イタリア製」「革工房のファクトリーブランド」「リモンタ社ナイロン使用」という3つのキーワード。これら3つが揃えば、日本市場で売れないことはない、という伝説が語られているほどです。あまりに普及しすぎているため、最近は生意気な20代も持っています。30代は少々お高いレザーバッグを選んでおけば安心かもしれません。
⇒オロビアンコのアイテムを見てみる
Felisi(フェリージ)
こちらも3つの最強キーワードが揃っている、イタリアブランドです。やはり「リモンタ社」製ナイロンは輝きが違います。雰囲気があります。欲しくなってしまうのも仕方ありません。フェリージなら、オロビアンコよりも高額なので、ヤングたちの羨望を横目に安心してナイロンタイプをご購入いただけます。なお、じつは商標はユナイテッドアローズが持っているため、デザインは非常に日本人好みとなっています。
⇒フェリージのアイテムを見てみる
STEFANOMANO(ステファノマーノ)
またまた三拍子揃ったブランドとなっています。現地ではさほど知名度が高いわけでもないのに、素晴らしい掘出物を発見してくる日本の商社のマーケティングリサーチ能力には頭が下がる思いですよね。現地のファクトリーは、創業当初ミシンの販売会社だっただけに、縫製には定評があるそうです。さらに日本市場向けに作られたデザインは、ひと目惚れしてしまう人も少なくないとか。
⇒ステファノマーノのアイテムを見てみる
Daniel & Bob(ダニエル&ボブ)
1976年にAndrea Bortolotti(アンドレア・ボルトロッティ)氏が立ち上げたイタリアのブランドですが、なぜ英語圏名の「Daniel & Bob」と名付けられたのかは謎に包まれています(BobはRobertの愛称です)。もちろんリモンタ社製ナイロンをはじめ、3つのキーワードはバッチリ。最近ではアッパーなセレクトショップや百貨店でお馴染みの大人気バッグブランドとして圧倒的な存在感を放っています。
⇒ダニエル&ボブのアイテムを見てみる
ZANELLATO(ザネラート)
日本市場をコアマーケットに展開しているブランドが多い中、しっかりと現地でも高い知名度を持っているイタリアのレザーバッグブランドです。柔らかいレザー素材を使用しているため、雰囲気はとてもソフトな印象。かつシンプルでスタイリッシュなデザインは、大人の余裕を演出してくれます。公式サイトを確認したところ、ナイロン製のアイテムは扱っていないようでした。
⇒ザネラートのアイテムを見てみる
TUMI(トゥミ)
「細かいデザインよりも、頑丈さと機能性だ!」そういう方に最適なとっておきのブランドといえます。アメリカ陸軍の防弾チョッキに使用されている特殊ナイロン「トゥルー・バリスティック」は、ナイフも銃弾も通しません。完璧なディフェンスで、遅くまで残業して作成した大切なプレゼン資料を守ります。何より「タフ」が大好きなアメリカのエグゼクティブたちの御用達ブランドとしても知られています。
⇒トゥミのアイテムを見てみる
LAGASHA(ラガシャ)
1890年よりつづく日本の老舗鞄メーカー「トーリン」が展開するブランドです。伝統と革新を積み重ねてきた120年の歴史はダテじゃありません。外ポケットの導入やビジネストートの開発など、業界に先駆けて次々と新しい機能・デザインを日本のビジネスシーンに提案してきました。いまや日本を代表するビジネスバッグブランドの一つといって過言ではないでしょう。
⇒ラガシャのアイテムを見てみる
Deux Moncx(デュモンクス)
1889年に東京・日本橋で創業した由緒ある老舗鞄メーカー「松崎鞄」の名門国産ブランドでした。「でした」と過去形なのは、すでに「松崎鞄」が存在していないから。2010年に惜しまれつつ、その歴史に幕を閉じました。しかし会社が消滅しても、素晴らしいブランドは残っていくもの。現在はアメリカのバッグメーカー「サムソナイト社」が商標を持って展開しています。
⇒デュモンクスのアイテムを見てみる
ACEGENE(エースジーン)
国内トップクラスのビジネスバッグメーカー「エース社」。同社の名を一躍有名にしたのは、ナイロン素材のかばんを日本で初めて発明したことです。当時は「バッグの一大革命」と言われ、業界を震撼させました。その「エースの遺伝子(gene)」の名を冠した同社の「顔」とも言えるブランドです。あらゆるビジネスシーンを想定し設計されたアイテムは、間違いなしの完成度を誇っています。
⇒エースジーンのアイテムを見てみる