いまや「パーカー」と聞いて、まず真っ先に思い浮かべるのは「スウェット生地」ではないでしょうか。とくに欧米諸国ではパーカーを意味する「フーディー」といえば、やはりスウェットが一般的のようです。吸水性と速乾性に優れた綿織物「スウェット」の発祥は諸説ありますが、およそ1920年代に登場したと言われています。元々はセーターから発展したバリエーションで、、コットンやポリエステル混合のジャージ素材から作られている点が特徴です。ちなみに日本では、とりわけ「スウェットシャツ」を「トレーナー」と呼ぶこともありますが、これは日本にアイビースタイルを広めた「VAN」創始者の石津謙介氏が発明した和製英語です。
ともあれ、スウェットアイテムは、その名「sweat(=汗)」の通り、激しい運動を要するスポーツ、アウトドア、あるいは肉体労働などのシーンに応じて進化してきました。今回はそんな歴史を踏まえつつ、スウェットとは切り離せないスポーツ&アウトドアブランドたちをご紹介します。
Champion(チャンピオン)
「キング・オブ・スウェット」と称される代表的ブランドです。1919年にセーター工場としてスタートし、1920年にはスウェットシャツの原型となるウール素材のカットソーを開発しました。それは間もなく米軍アカデミーやミシガン大学のトレーニングウェアに採用され知名度を確立していきます。
⇒Championのアイテムを見てみる
RUSSELL ATHLETIC(ラッセル・アスレティック)
奇しくもChampionと時を同じくして1920年にウール素材のフットボールウェアをコットン素材に改良してスウェットを発明。Championと並び、スウェットの代名詞的存在となっています。また、米国のフットボール史およびベースボール史には欠かせないブランドとしても知られています。
⇒RUSSELL ATHLETICのアイテムを見てみる
LONSDALE(ロンズデール)
パーカーの似合うスポーツとして忘れてはいけないのが、そう、「ボクシング」ではないでしょうか。フードを被りながらシャドーボクシングする姿は、テレビや漫画の世界でも度々登場します。LONSDALEはボクサーたちのためのブランド。そして世界中のモッズたちの御用達ブランドです。
⇒LONSDALEのアイテムを見てみる
gym master(ジム マスター)
カナダの老舗ファブリック工場によるスウェット専門ファクトリーブランドです。工場はかつてアバクロの製品も生産していたほどの実績を持ち、その実力は折り紙つき。ベーシックでシンプルなデザインから、カラフルでインパクト大のものまで、多彩なアイテムラインナップが揃っています。
⇒gym masterのアイテムを見てみる
CHUMS(チャムス)
カジュアルなアウトドアブランド「CHUMS」にもスウェット素材のアイテムが豊富。元気の出るデザインとトレードマークの「ブービーバード」がいい感じです。海に、山に、野外フェスに、夏休みのアウトドアなお出かけにもピッタリのブランドと言えるでしょう。
⇒CHUMSのアイテムを見てみる
United Athle(ユナイテッドアスレ)
知る人ぞ知る無地Tシャツ専門ブランド。現在は無地スウェット、トレーナー、パーカーのアイテムも充実しています。じつはこのブランド、元々は帝国陸軍や米軍の放出品入札業者からスタートしました。創業80年以上の歴史がある老舗企業だったりもします。
⇒United Athleのアイテムを見てみる