婚約や結婚のタイミングで男性が女性に贈るリング。じつはこの慣習のルーツについては、古代ローマ時代から存在していたとも言われています。当時は鉄製の輪（バングル）を贈っていたとか。リングなどの「輪」は、昔から始まりも終わりもない＜永遠＞の象徴とされており、それを硬い「鉄」の素材でカタチにしていたというわけです。
また、指輪を薬指にはめる、という慣習も長い歴史があります。かつてのローマの人々は、薬指に心臓から真っ直ぐに血管が走っていると信じられていました。心臓にはハート、つまり＜心＞があると考えられていたため、愛する気持ちを指輪で封じ込め愛の契約とするといった意味が込められていたのでしょう。
指輪の素材に金銀や宝石などが使われるようになったのは、人類の技術が発展したずっと後の話です。貴族ではなく、一般人が指輪として持つとなると、本当に最近のこと。それでも、それぞれの時代の中で最高のモノを贈る慣習は今に受け継がれてきました。たとえば現代で一番ポピュラーな宝石に「天然素材で最も硬く、永遠に輝き続ける宝石」であるダイヤモンドが選ばれている理由も、そういうことなのかもしれませんね。
Tiffany & Co.（ティファニー）
光の屈折率を計算し尽くしたブリリアントカットのダイヤモンドを6本の爪で支え、ダイヤモンドを最も美しく輝かせる「ティファニーセッティング」は、現在では婚約指輪の代表モデルといっても過言ではありません。世界中の女性たちの憧れのブランドの1つです。
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Cartier（カルティエ）
優れたプラチナ細工を数多く生み出して名声を高めたブランドです。19世紀初頭には婚約指輪の台座に初めてプラチナを採用しジュエリー史に新たな1ページを加えました。変色・変質に強く、無色透明なダイヤモンドの輝きを邪魔しない白金色のプラチナは、ダイヤモンドとの相性抜群なのですね。
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Bvlgari（ブルガリ）
現在ではジュエリーのみならず、高級時計や香水、レザーなどの名門ブランドとしても世界的に知られているブルガリ。20世紀初頭にギリシアやローマの古典主義、ならびにイタリアルネサンスなどにインスパイアされた華やかなコレクションで一躍人気となりました。独自の世界観が特徴です。
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Harry Winston（ハリーウィンストン）
「キング・オブ・ダイヤモンド」との異名を持つ宝飾デザイナーのハリー・ウィンストン氏がニューヨーク五番街に創業。以来、「極上のダイヤモンドだけを扱う」をポリシーに、伝説の「ホープ・ダイヤモンド」をはじめ希少なダイヤモンドを使ったコレクションを数多く発表し、今日ではジュエリー界のトップブランドとなっています。
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Van Cleef & Arpels（ヴァンクリーフ＆アーペル）
アルフレッド・ヴァンクリーフ氏とエステル・アーペル氏という若いふたりの結婚により誕生したブランドです。創立100年以上の歴史の中には、王位を捨てたウィンザー公が妻へ、モナコ大公がグレース王妃へ、ケネディ大統領がジャクリーンへ、等々・・・。愛の物語とアイテムが盛り沢山です。
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CHAUMET（ショーメ）
1780年にフランスで創業という長い伝統と格式を持った老舗ジュエリーブランド。19世紀初頭に皇帝ナポレオン御用達になったことをきっかけに、ヨーロッパの王侯貴族、画家、彫刻家、作家、舞台美術家など上流階級に愛され続けてきました。現在はLVMHグループの傘下となっています。
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DE BEERS（デビアス）
ダイヤモンド産業の黎明期よりその頂点に君臨し続けているデビアス社。1948年に誕生した「ダイヤモンドは永遠の輝き」というキャッチコピーは人類史上で最も成功したマーケティングとも言われています。いまや同社は鉱山発掘からジュエリー制作・販売まで手がけ、まさにダイヤモンドの代名詞的存在といえます。
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