スタイル説明／アキバ系
世界屈指の電気街、そしてオタク文化（サブカルチャー）の聖地「秋葉原」に集まる人たちのファッション・スタイル。当初は主に『身なりを気にしていない人の服装』を指していたが、最近では『コスプレなどを含む非日常ファッション＝世間からズレた感覚のスタイル』全般を表すようになっている。元々「ファッション」とは、個人の自己主張だけを表現するのではなく、その個人が属している集団・民族・社会のアイデンティティを示す数々のお約束（様式・ルール・セオリー等）の上に成り立っているものである。そのため“ファッションに興味がない人”というは、すなわち“社会や世間への無関心や拒絶の態度”と見なされ、一般的な常識人から見て本能的に「怖い」「キモチワルイ」という印象を与えてしまう。とはいえ昨今では、かつてのような秋葉原とは状況が変わってきた。大量の女の子や一般人、外国人観光客がアキバに流入するようになり、人の目が増えたことで全く服装に気をくばらないで訪れることは困難になってきたのである。そのためもはやアキバ系ファッションは絶滅の危機に瀕しているといわれている。なお、アキバ系ファッションのステレオタイプな特徴は以下のようなものが挙げられる。
≪全体的な特徴≫
◎トータルなコーディネートが変。
◎全体的にお金がかかっていないのが明確。
◎どこに売っているのかわからないアイテムが中心。
◎変な髪形。
◎全体的に「陰気なオーラ」。
≪オシャレ無関心系≫
◎ネルシャツにケミカルジーンズ（orセンタープレスのチノパン）。
◎シャツはタックイン（裾をパンツの中に入れる）。
◎あるいは、シャツの裾が長すぎるのに外に出している。
◎バッグは、大きなリュックやウエストポーチ、巨大な紙袋等。
◎とにかく大量に物を持って出歩いている。
◎足もとはハイテクシューズやボロボロの革靴。
◎アイテムのシルエットが変（ジャストサイズではない）。
◎萌えキャラなど有り得ないＴシャツ。
◎どこかの教祖のような髪型。
◎ファッションがどうこう以前に、体臭が強烈。
≪コスプレ系≫
◎年齢のわりに安っぽいアイテムで揃えたヴィジュアル系ファッション。
◎年齢のわりに安っぽいアイテムで揃えたパンク系ファッション。
◎アニメ・マンガの影響を受けたファッション（バンダナ、指貫グローブ、ドクロのペンダント等）。
◎全身迷彩服、映画『マトリックス』スタイル、映画『燃えよドラゴン』スタイル等。
≪オシャレ初心者系≫
◎20歳代以上でジーンズショップの安物ブランドで固めている。
◎いわゆる、丸井系。
◎全体的にOKなのだが、ワンアイテムだけ地雷を踏んでいる（メガネが変とか）。
◎全体的にOKなのだが、ワンアイテムだけ昔の自分（余計な自己主張）が出てしまっている（アニメＴシャツとか）。
【代表的なブランド】
特定のブランドは存在しないが、年齢層やTPOを間違ったアイテム選択は一気にアキバ系の香りを放つ。また、『２ちゃんねるグッズ』や『ドンキホーテにあるグッズ』にはアキバ系テイストが色濃く出ておりさりげないアキバ系ファッションを楽しむにはもってこいである。