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モッズと音楽

モッズにとって、音楽はファッションと同じぐらい重要だった。特に当時のイギリスではなかなか手に入らない黒人音楽のレコードを好んで聴いていた。「ビバップ」のチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピー、「R&B」のレイ・チャールズやサム・クック、チャックベリー、そしてジェームス・ブラウン。初期「ブルース」時代のローリング・ストーンズやエリック・クラプトン等々・・・。とにかくマニアックなものほど偉いとされ、メインストリームのヒットチャートを毛嫌いしていた。ただ、ザ・フーやビートルズなど、モッズ・スタイルを取り入れた「UKロック」が流行しだすと、モッズ音楽はポップカルチャーと共に世界中を席巻し、ビートルズはエリザベス女王より外貨獲得の功績によって勲章を授与した。また、ザ・フーがレイ・チャールズやマービン・ゲイのバックバンドを務めていたことから「ソウル・ミュージック」も人気があった。同時期にジャマイカ移民たちが持ち込んだ「スカ」もモッズには支持された。ちなみに1955年に誕生したソウル・ミュージックは、その後、ゴスペル様式を取り入れたサザン・ソウル、シカゴやデトロイトのダンス音楽として進化したノーザン・ソウル、より洗練されたモータウン系などへ発展を遂げていく。一方、UKロックは、ポール・ウェラーやジャム、ブラーなどに受け継がれていった。

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